国立劇場での文楽2月公演 (2/2~18) に行ってきました。
1日3回公演(3回とも違う演目)なので、
朝11時~夜20時40分まで、1日中観続けることも可能。
(やった事ないけど)
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昼の部 『 大経師昔暦(だいきょうじ むかしごよみ) 』 を観てきましたが、
セクハラあり、人違い不倫ありの、なかなかエグイお話しです。

この頃のお芝居は実話が元になっている、まぁ、ワイドショーネタみたいなものなんだけれど、
モデルになった人物達の、三十三回忌に当て込んで近松門左衛門が脚色したそう。
美しい道行や 切ない心中ものとは少々違うアクの強さはなかなかですが、
当時の暮らしや、社会の仕組みや、それぞれの立場から見た正義などなど
あれもこれも絡み合って垣間見られるのは面白い。

1715年頃の初演だそうだけれど、これ、深夜枠の連ドラにしてもいけるんじゃないの?
人間のやってる事とか、感性とか、人間模様って
300年たってもあんまり変わらないのねって感じです。

午前の部の 『 桂川連理柵(かつらがわ れんりの しがらみ) 』 も
40代の既婚おじさんと14歳の少女が一緒に桂川に飛び込んじゃう話しなので、
2月公演はいつにもましてシュールさ全開。

そんな内容ではありますが、
人形芝居の人形達が持つ “ 無機質さ ” と “ 妖艶さ ” という、
両極端な二極が保つ絶妙なバランスが “ いい塩梅 ” となって、
お話しのエグ味をすくっている気がします。

飼い猫から万歳まで、脇役達もいい味だしていました☆

5月公演は 「通し狂言 妹背山婦女庭訓 (いもせやま おんなていきん) 」。
第一部 10時30分~15時05分(大序~三段目) 4時間45分
第二部 15時45分~21時00分(四段目~五段目) 5時間15分

通し・・・なので、全編観たら10時間40分 ♪ 休憩含みます。