萩尾望都デビュー50周年記念 「 ポーの一族展 」 行ってきました
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全部見るのに約2時間半を要した程、すごい量の原画!
見ていた時間は2時間半だけれど、約40年分の時間を旅した気分に。

そ~いえば、こどもの頃は、夜中にいつエドガーが入って来たとしても全然怖くなかったけれど、
40年の時を経て原画の前に立つと、ちょっと怯えかかった気持ちに気が付く。
あー、エドガーに恐怖心を持つオトナになってしまったんだなぁと 淋しさも感じたりして。

「 『ポーの一族』 展」ではあるけれども、『トーマの心臓』をはじめ、デビュー作の 『ルルとミミ』、
今見てもSFとしてカッコいい 『11人いる!』、そして、あの 『半神』 などの原画やスケッチも。

あれ?この作品は知らないな…と思ったSFの原画は、
なんと!萩尾望都さんが高校三年生の時の作品でした。
吹き出しの台詞が怖いくらい “ 現代っぽい ”。
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「ポーの一族展」は2020年3月~5月に川崎市民ミュージアムでも開催されるそうです。

今回、原画が出ていなかった  『 百億の昼と千億の夜 』 の、
少女・阿修羅に会いたい場合は こちら
作品やジャンルごとに展覧会ができるってすごい
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あまりの猛暑にアイロンを掛ける気になれず、
折り目ばっちりのまま 手拭いを飾りました、すみません。
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話し変わって、
最近深夜に 「 こどもにんぎょうげきじょう 」 アーカイブスの再放送をやっていますが、
トラウマになると噂の 『 パンを踏んだ娘 』 を録画してみました(YouTubeでも観られます)。

問題のテーマソング
♪ パンを踏んだ~娘~ パンを踏んだ~娘~
  パンを踏んだ罪で~ 地獄に落ちる~

は、確かに頭の中をぐるぐる回る

多分、原作に忠実に演出をされたのだと思うのだけれど、
娘インゲルが改心するきっかけとなった病気の女の子が
臨終間際にインゲルのことばっかり気にするのが
んん この子なんでこんなに肩入れしちゃってるの
とゆ~感じでした。

私は 『 パンを踏んだ娘 』 は、萩尾望都ヴァージョン (『白い鳥になった少女』) しか知らないけれど、こちらは、お母さんから昔話しを聞いた少女が 「インゲルはまだ沼の底にいるの?それはかわいそうだわ」と、それまで誰も味方がいなかった彼女の為に涙を流す。それによって、人としてど~しよ~もなかったインゲルが、まるで憑き物が落ちたように鳥になって飛ぶ説得力は半端なかったな。

最近はスマホばかりで、漫画さえも本で読まなくなっていました。
“ 見開き ” で構成される画力と演出の妙をまた味わいたいな。

P.S☆1
そ~いえば、昨年(2018年)は一条ゆかりさんがデビュー50周年でした。
こちらの原画展はトークショーも当選したので “ 生一条 ” 観てきました~

P.S☆2
大学の人形劇部を舞台にした 『まりのきみの声が』 by 太刀掛秀子
なんていうのもありましたね

ビバ 少女漫画